I’m sorry please talk more slowly(渋谷ヒカリエ8/ CUBE 1, 2, 3、東京)

Hikarie_sasaki

Ken Sasaki, Rag, 2014, Oil on Canvas, 19×28cm

 

I’m sorry please talk more slowly (渋谷ヒカリエ8/ CUBE 1, 2, 3、東京)

4.1 – 12. 2015

 

installation-view

 

2015年4月1日[水] – 4月12日[日]
“I’m sorry please talk more slowly” Hikarie Contemporary Art Eye vol.1
渋谷ヒカリエ8/ CUBE 1, 2, 3

Open: 11:00-20:00
会期中無休

有馬かおる, COBRA, 松原壮志朗, J・パーカー・ヴァレンタイン, 佐々木健, 森田浩彰, XYZ Club
主催: 青山|目黒, XYZ Collective, MISAKO & ROSEN

 

8/ の3周年を記念してスタートする「Contemporary Art Eye」シリーズ。第1回目となる本展は、青山|目黒, XYZ Collective, MISAKO & ROSENの共催となります。
弊廊からは佐々木 健、森田 浩彰をご紹介致します。是非この機会に足をお運びください。

 

Hikarie Contemporary Art Eye    vol.1

今回、コンテンポラリーアートアイシリーズが始まります。日本の美術のシーンを新しい視点で切り開いていくギャラリーや美術に関わる人に焦点をあて、現代美術のみならず、近代美術、工芸、古美術に至るまで幅広く選んで、紹介することができたらと思います。彼らの独自の視点や方法は、アーティストや美術作品をさらにいきいきとさせ、私たちに届けてくれます。

1回目は現代美術の先鋭的なアーティストを紹介し、国際的な舞台にのせていこうという強い意志を持った2つのギャラリーと1つのアーティストランスペースの展示です。是非、ご堪能ください。 

小山登美夫(本シリーズ監修者)

 

I’m sorry please talk more slowly

本展覧会のタイトル「I’m sorry please talk more slowly 」を起用したのは、おかしなユーモア的センスをこの展覧会に携わる皆さん(企画者やアーティスト)とまずは、共有したいと思ったからです。誰かが誰かに言葉を介して会話をする時、部分的にしか理解していない事があります。会話をするその人にとって、聞こえてくる言葉がきちんとした意味として理解するために相手にゆっくりと伝えてもらうようお願いする事がしばしば必要になってきます。この状況がおかしいのは、部分的にしか理解できなかった言葉が会話として成り立っていくからです。「ゆっくり話して」とお願いした人が今度は、相手の言葉をコミュニケーションのために充分理解しようとするのに、ゆっくりとしたしゃべりが必要になります。

部分的なコミュニケーションであるこの状況は、展覧会の訪問者がアートを理解しようとする時に遭遇する状況と同じです。グループ展のこの状況で、あなたは多種多様なアーティストのそれぞれの作品が、お互いに「ゆっくり話して」と会話を通して要求しあっている事を想像してもいいと思います。この展覧会に集められたアーティストのほとんどは、理解のしやすいおなじみの彫刻、ドローイング、映像といった作品形態を起用しています。ですが、もしかしたらものすごい勢いで伝えようとしているかもしれません。展覧会のこの状況をより楽しい挑戦と捉えようと思います。