橋本 聡 : Fw: (表参道画廊、東京)

satoshi

 

橋本 聡 : Fw: (表参道画廊、東京)

9.1 – 9.13.2014

表参道画廊
東京都渋谷区神宮前4-17-3 アーク・アトリウムB02

http://omotesando-garo.com/link.14/hasimoto.html

2014年9月1日[月]─ 9月13日[土]日曜休廊
開館時間:12:00-19:00(最終日17:00まで)

オープニング・レセプション=9/1[月]18:00-19:30
ワークショップ=9/6[土] 17:00-19:00
企画:竹下都(ゲストキュレーター)+ 表参道画廊
協力:青山|目黒

 

本企画を依頼するメールを橋本聡に出した時、コミュニケーションに焦点を当てた作品を…と記した。しかしそれに対する返事は以下の様であった。

『確かに活動の多くにはやりとりが大きく伴い、コミュニケーション的要素が多くあるとも言えなくはないですが、「コミュニケーション」という言葉を用いる のには食い違いなり、誤解があります。また「作品」であったり「アーティスト」という言葉を用いることにも食い違いなり、誤解があります。』

作家自身が述べる様に、橋本聡の表現は良好な伝達や交換の行為ではない。既存の芸術表現の在り方を崩し、問題を投げかけ思考を促す状況を常に提示する。そ こでは鑑賞者は受動的と云うより、むしろ何らかのやりとりが行われ、表現の一部となり空間を共有することとなる。どのように関わるかは鑑賞者の判断が問わ れる。居心地の悪さや不快感を感じる事も十分有るだろう。しかし、この場に足を踏み入れなければ、見る事と見られる事の関係性や不可視領域を知覚する事は 出来ない。

橋本は芸術と社会との緊張関係、そしてその距離を可視化しようとしていると私は考える。本展への出品作品は、現在も橋本聡の中で時間を掛けて発酵中である。

企画:竹下 都(たけした みやこ)