青田真也 参加 : デルタ(KAYOKOYUKI|駒込倉庫 Komagome SOKO)

 

 

青田真也 参加 : デルタKAYOKOYUKI|駒込倉庫 Komagome SOKO

 

30 June – 18 July 2021

 

会期 : 2021 年6月30日−7月18日

会場 :KAYOKOYUKI|駒込倉庫 Komagome SOKO
〒170-0003 東京都豊島区駒込2−14−14
mail: info@kayokoyuki.com / TEL: +81(0)3-6873-6306


開館時間 : 水曜日から土曜日 12時-18時、日曜日 12時-17時
※月曜日、火曜日、祝日は休館日

 

 

デルタはギリシア文字であり、アルファベットのDの起源に相当する。
文字が三角形を想起することから、三角州をデルタとも称する。名古屋芸術大学、KAYOKOYUKI、駒込倉庫の3者が関わる展覧会企画ということから、それをデルタと言い換えることは、不可能ではないのかもしれない。
そのデルタ、三角州の形成には幾筋もの河川が関係するという。その河川が運搬してきた土砂が三角州、デルタを形成するとすれば、幾筋もの作家によって持ち込まれた作品という土砂が堆積したその有り様は、どこか展覧会という有り様への類似として見出してしまうのは自分だけだろうか。
ときに作家は、独立した存在であろうとし、その流れを自らが規定しようとするが、実際はそのようにはなかなかいかない。その時々の条件によって曲がりくねり、ときには途切れることだってある。ほかの河川と交わることもあれば、別れることだってある。ただ、そのような流れたちも最終的には海へとつながる帰結を迎えるわけだが、その矢先に、それぞれが運んできた土砂、作品がひと所に堆積し、デルタを形成する。しかし、その堆積した作品、土砂もいずれは海の潮流によって侵食され、形を変えることを思えば、そのデルタはひとときの風景とも言える。その極めてテンポラリーな風景を眺めるのが、この「デルタ」と称した展覧会なのかもしれない。
そして、Cの話題にも飽きてきたきょうこの頃では、そろそろ次の話題、例えばDへと移るタイミングだとしたら。そのCの次、Dを正しく伝えるための音声コードはデルタである。

田村友一郎(アーティスト/名古屋芸術大学准教授)

 


参加アーティスト :
青田 真也  / 秋吉 風人 / 有賀 まなみ / 宇留野 圭 / 大田黒 衣美 / 大野 未来 / 小笠原 盛久 / 金 里珉 / 小池 匡徳 / 髙橋 凜 / 田村 友一郎 / 三宅 砂織 / 本山 ゆかり / 山本 将吾 / 渡辺 英司

主催:名古屋芸術大学、KAYOKOYUKI

協力:SCAI THE BATHHOUSE / AOYAMA | MEGURO / WAITINGROOM / KENJI TAKI GALLERY / TARO NASU / Yuka Tsuruno Gallery / Yutaka Kikutake Gallery