1933年 東京・大塚生まれ、1999年没。
羽永光利は、1950年代後半から1980年代後半にかけて日本の社会が大きく移り変わりゆく時代を潜り抜け、その生涯をかけて凡そ10万カットもの写真を残しました。戦後の高度成長期の一方で、日本が様々な矛盾と社会問題を抱える時代において、羽永は弱者や辺境の人々の視点から、社会運動、学園闘争、公害問題、街頭や酒場での若者達、暗黒舞踏やアングラ演劇、そして当時まともには相手にされなかった前衛芸術など多岐に渡る現場で記録し続けました。これらの様々な現場でありながら至近距離で一貫して供走し続けた作風は羽永以外におりません。近年になって、その膨大な写真群の全貌が明らかになるにつれて、羽永の存在は単に「時代の目撃者」や「カメラマン」というだけでなく、パフォーマンス・アートの文脈から「現場に介入し撮影を繰り返すラディカルな行為そのものが羽永光利の芸術ではないか」と国内外で注目を集めています。
1962 『週刊平凡』『週刊女性』写真掲載
雑誌掲載
1965年まで。若者を主題にした記録ほか
1964 『ライフ』『ライフ・インターナショナル』写真掲載
雑誌掲載・LIFE
1965 『美術手帖』『小原流挿花』掲載
雑誌掲載
若いアーティストの訪問ドキュメント・小劇場運動・舞踏
1968 『婦人公論』『アサヒグラフ』掲載
雑誌掲載
現代美術・舞踏・小劇場・風俗・社会問題
1971 『週刊朝日』フォト紀行・「ナウナウ」担当
連載・朝日新聞社
1972 『美術手帖』『芸術新潮』『芸術生活』掲載
雑誌掲載
アートルポ・紀行・記録写真
1981 『フォーカス』企画立案・取材スタッフ
雑誌・新潮社
1983 「舞踏」写真集
写真集
ポンピドゥー・センター内フラマリオン書店で刊行サイン会
2016 Radicalism in the Wilderness: International Contemporaneity and 1960s Art in Japan(表紙写真)
装丁(表紙写真)・The MIT Press
著: 富井玲子
2017 羽永光利一〇〇〇
写真集・一〇〇〇文庫