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1933年 東京・大塚生まれ、1999年没。1958年 文化学院美術科卒業。 1950年代後半から80年代にかけての日本は、戦後の混乱期を抜け出し、高度経済成長へと突き進んだ時代だった。あらゆる分野で西洋の価値観が怒涛のように押し寄せ、若者は困惑しながらも自らの存在意義を狂おしいほどに模索した。そんな時代の一断面をレンズを通して見守り続け、記録した目撃者が羽永光利である。遺された3万コマを超す写真は、美術、アンダーグラウンド劇場、イベント、公害問題、学生運動、舞踏、コミューン活動に及ぶ。弱者や辺境の人々の視点からシャッターを切り続けたその存在は「体制裏の芸術家」として語り継がれてきたが、近年は写真群の全貌が明らかになるにつれ、単なる「時代の目撃者」ではなく、「現場に介入し撮影を繰り返すラディカルな行為そのものが羽永光利の芸術ではないか」と国際的な注目を集めている。