新年の企画として、弊ギャラリーでは3度目の森田浩彰(b.1973 東京在)による新作展を開催致します。
昨年のLISTE - Art Fair Baselの個展で発表した、世界中の様々な地域のブランドのミネラルウォーターから時間を掛けて「しずく」が零れることによって、他のブランドのボトルへと移り、循環していくインスタレーション「From Something to Something else」を中心に、ネオン管や鏡を用いた立体、それに加え展示で使用されているミネラルウォーターを実際に飲むことができるバーを設置する予定です。
誰もがご存知の様に「水」は空気と同じ様に生命に取って根源的な物質であり、自然界では「霧、雨、雲、湖、海、河、氷」など状況に依って様々に呼称が変化し、常に地球規模で循環しています。
その有り様の1つであるボトルウォーターはローカルであると同時に極めてグローバルな存在で、例えば良く知られたの銘柄の1つである「Fiji Water」はその水源とは異なり、米国企業により所有、販売されています。「しずく」になった水はラベルから解放されて本来の無名性を取り戻した奇跡的な瞬間なのです。
この瞬く間の時間を出来るだけ引き延ばして、「水が様々な形で循環する」という運動を、 「資本主義社会の中での循環」というプロセスに重ね合わせ、水を通じて様々な課題を提示する試みです。
写真:Takashi FUJIKAWA
1973年 福井県生まれ、東京在住。
1998年 B ゼミスクーリングシステム修了、2002年ロンドン大学ゴールドスミスカレッジ大学院ファインアート修士課程修了。
主な個展に「タイム クエイク : Time Quake」(青山|目黒, 2011)、「From Something to Something Else」(青山|目黒,2016)、「End of Light」(See Saw gallery + hibit, 2019)。
グループ展では「日常の喜び」(水戸芸術館, 2008)、「この世界とのつながりかた」(ボーダレス・アートミュージアム NO-MA, 近江八幡市、2009)、「MOT アニュアル 2012 風が吹けば桶屋が儲かる」(東京都現代美術館, 2012)、「ジャンプ -アートにみる遊びの世界-」(十和田市現代美術館、青森,2015)、「引込線/放射線」(第 19 北斗ビル+旧所沢幼稚園, 2019)、「部屋と庭 隔たりの形式」(武蔵野美術大学美術館、2020)、「食と現代美術 Part9」(BankART Station、横浜、2023)などに参加。
また、国外でも「Mono No Aware: The Beauty of Things」(ロシア・エルミタージュ美術館, サンクト・ペテルスブルグ 2013)、「Triple Point of Matter」(Fondation d'art Fiminco, パリ, 2017)などがある。