この度、S.Y.P Art Space ではアート・ユーザー・カンファレンスによる《未来芸術家列伝Ⅳ:宇宙と貨幣》を開催します。アート・ユーザー・カンファレンスは既存の作者、観賞者、批評家、キュレーターなどとは異なる「ユーザー」という立場から、既存のアートの在り方や概念を問う活動を展開しています。『ロバート・スミッソンなしのロバート・スミッソン』のプロジェクトでは、アース・ワークの先駆者、故ロバート・スミッソンを架空の「作者」として使用し、巨大なアースワーク(風の沢ミュージアム, 宮城)を実現させて話題となりました。本展は10年前より予告され続けてきた『未来芸術家列伝』の口火を切る記念すべき展覧会です。「未来」
『未来芸術家列伝』は、本展終了後の11月5日《未来芸術家列伝Ⅳ:東京ツアー「人間/時間/空間のヒエラルヒー》国会前集合』、年末《未来芸術家列伝Ⅳ:オーダーと第Ⅰ次世界大戦》と続いていく予定です。詳細は
宗教の時代、《宇宙》は神という作者の作品だった。しかし、信仰が弱まるにつれ、《宇宙》がレディメイドだったことが明らかになった。『未来芸術家列伝』には最古のレディメイドとして《宇宙》が掲載される。その作者として、ピタゴラスやプトレマイオス、ニュートンやアインシュタインといった膨大な数の哲学者や科学者の名前が並んでいる。彼らはそれぞれ《宇宙》を発見し、そこに名前と日付を刻んだ。さらに続けて、その作品が既に失われてしまった作者の名前が膨大に並んでいる。
2014年設立。主な活動として『未来芸術家列伝』、『Robert Smithson whithout Robert Smithson 』などがある。「アート・ユーザー・カンファレンスは、「芸術なしの芸術」、つまり既存の芸術という制度の外で生じる芸術を探求します。アーティスト、観客、批評家、キュレーター、コレクター、美術館などが各々の役を演じ分け、「芸術」という物語を支えています。物象化された作品、「創造性」という神話、「公共性」という幻想がその舞台装置を作り上げます。アート・ユーザーはそうした芸術の物語には参加しません。アート・ユーザーは芸術を「使用」します。使用は、物象化された作品を解体し、創造の神話をレディ・メイドの時間に墜落させ、公共性という幻想を消耗させることでしょう。使用の目的は芸術を使い切ることにあります。使い切ることは芸術を倹約しながら死に向かわせます。」
1977年 東京生まれ、東京在住。
主な発表に「行けない、来てください」(ARCUS, 茨城, 2010)、グループ展「Omnilogue: JOURNEY TO THE WEST」(Lalit Kara Academy, ニューデリー, 2012)、「独断と偏見:観客を分けます」(国立新美術館, 東京 2012)、「偽名」(「14の夕べ」東京国立近代美術館, 東京, 2012)、「私はレオナルド・ダ・ヴィンチでした。魂を売ります。天国を売ります。」(青山|目黒, 東京, 2013)、「国家、骰子、指示、」(Daiwa Foundation, ロンドン,2014)、「MOTアニュアル2016 キセイノセイキ」(東京都現代美術館, 2016)、「全てと他」(LISTE, バーゼル, 2016)、「Fw: 国外(日本 - マレーシア)」(国際空港, 飛行機, マレーシアなど, 2016)など。個人での活動のほか、An Art User Conference、基礎芸術|Contemporary Art Think-tank、ARTISTS' GUILDなど、アーティストや批評家たちと恊働したグループ活動を積極的に行っている。