
国芳 播州袖河尻藤戸浜佐々木盛綱騎馬にて海を渉る 嘉永2-3年(1849-50) 2 May - 30 May 2026 この度弊廊では、昨年大ヒットしたSF超大作「国周:ネオ江戸」の続編として、今注目のコレクティブ「歌川派」と呼ばれるアートディレクターたちによるグループ展「ネオ江戸423:タイムライン」を開催いたします。 江戸という特定の地域に生息していた彼らは、幕末から明治初期にかけての政変が続く時代に、企画者である版元、彫師、摺師たちと共に活動していました。 この時期はしばしば「激動の時代」と呼ばれます。戦や政変が相次ぎ不安定な中、幕府による出版の規制により、史実や時事をそのまま描くことが制限されていました。そうした状況下で、時には処罰の対象となりながらも、現実の戦や事件を取材し、それらを画面の中に暗示させるかたちで取り込み、いわば“Based on a True Story”として、創意工夫を高めていきます。 こうした表現は、単なる制約の結果にとどまるものではありません。同時に、民衆の期待に応え、あるいはそれを上回るための野心でもあったと言えます。版元と作り手は、驚きや新しさを求める声に応じるかたちで、まるで今日の漫画やアニメーションから飛び出してきたかのような、過剰で濃いキャラクター描写を押し広げていきました。 また、このような時期でありながら、多色刷りの制作技術は極点に達していました。精緻に刻まれた版と多層的に重ねられた色彩、贅を尽くした摺の煌びやかな摺の重なりは、現在では再現が困難なほど高度な水準にあり、その黄金期はわずか30年、長く見ても半世紀ほどとされています。 本展では、これらの実践を個別の作家や流れとしてではなく、同時に生まれていた複数の動きとして並置いたします。そこに立ち上がるのは、過去として固定された像ではなく、いまなお更新され続ける、もう一つの江戸の姿です。 本展では、木版画約35点を展示いたします。 「江戸」と「未来」が高速でワープする、宙吊りのような視覚体験をご体感いただけましたら幸いです。 歌川派 (うたがわは)とは歌川一門ともいい、江戸時代後期から明治にかけて大きな勢力を持った浮世絵師の一流派である[1]。芝居小屋や役者にとって、歌川一門は似顔絵を錦絵にしてもらうという宣伝効果があり持つつ持たれつの関係にあった[2]。歌川派の浮世絵はゴッホなど印象派の画家にも影響を与えた。 浮世絵版画に西洋の遠近法を取り入れた歌川豊春から始まり、歌川豊国、歌川豊広が弟子となった[1]。幕末には、美人画を得意とした歌川国貞(三代目豊国、豊国の門人[1])や、武者絵の歌川国芳、風景画の歌川広重がいる[3]。明治期にも国貞と国芳の各一門は一大勢力であったが、浮世絵の需要は新しい写真技術などにとってかわられていくことになった。























































































































