ロッテ・ライオン : ヴォイド

 

 

 7 Dec 2024 – 12 Jan 2025

 

このたび弊ギャラリーでは、ウィーン在住のロッテ・ライオンの個展「ヴォイド」を開催いたします。
本展は2015年以来、6度目の個展開催となります。

ライオンの作品は、日常的な素材を基盤にしながら、空間と時間、そして訪問者の身体的な体験を促すものです。合板や布、現地で調達可能な塗料を用いた簡素な箱型であり、空間と人の間でお気に入りの家具の様な心地の良い親密さであるスケールが導き出された彫刻は、表面的な観察を超えて、奥に広がる自然や事象からヒントを得た色面やパターンによって参加者の視点を誘導します。これにより、作品と空間、人との間に新たな関係性が生まれ、時間的・物理的な「順序」や「動線」が創出されるのです。

さらに、彼女による壁面のドローイングでは、シンプルなパターンが空白を際立たせ、最小限の線や形状によって空間全体を変容させます。

これらの作品は、物体そのものの存在感を超え、空間と人の接点を見出し、詩的な体験を提供します。

本展では、日本初公開となる壁掛けの彫刻シリーズの新作8点に加え、壁面の一部を活用したウォール・ペインティングも展示されます。これらの作品は、空間全体を彫刻的な体験として捉え直し新たな発見を促します。

どうぞ久しぶりの展示にぜひお出かけくださいます様お待ち申し上げます。

 

会期:2024年12月7日-2025年1月12日 木・金: 12:00-19:00 土・日・祝:12:00-18:00(休:月・火・水)
会場 : 青山目黒 〒153-0051 東京都目黒区上目黒2-30-6

 

 

ロッテ・ライオン|lotte lyon
 
オーストリア・グラーツ生まれ。ウィーンとベルリンにて彫刻を学び、現在はウィーンにて制作。日常的な素材を用いたミニマムな彫刻を特徴とする。ヨーロッパを中心に展示を続けているが、平成18(2006)年以降はマツモト建築芸術祭(2023)など日本でもいくつかのコラボレーションがある。

近年の主な個展に、『Hard Opening』(MAG3、オーストリア/2021)、『Acht Grad』(Kluckyland、 オーストリア/2019)、『Coffee Table Book』(rauminhalt_harald bichler、オーストリア/2018)、『Über die Künstlerin』(ICON GALERIE、オーストリア/2017)など。

 

 

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