橋本 聡:Night − Time = Darkness(Hans & Fritz Contemporary、バルセロナ)

 

 

10 May – 7 July 2018

 


Vernissage: 10 May, 20:00

”Look for: on the Street”: 10 May, 20:00

“Break the Pedestal”: 22 May, 20:00
“Watching Movies with Ropes”: 22 May, 21:00

http://www.hans-fritz.com/night-time-darkness/

 

バルセロナ滞在を経、「Night − Time = Darkness(夜 − 時 = 闇)」がバルセロナのHans & Fritz Contemporaryにて開催されます。「石」をパレスチナやアラブの春をはじめ世界各地でおこなわれてきた「投石」に参照づけることを皮切りに、またパレスチナやアラブの春を「石」に参照づけることを皮切りに、本展は展開されています。50年前の5月危機(パリ)や目下のカタルーニャ独立運動なども遠からず、近からず。

夜 - 時 = 闇
   夜 = 闇 + 時

オープニングでのイベントのほか5月22日にもイベントを開催します。会期は7月7日までの2ヶ月ありますので、機会ありましたらぜひお越しください。(ほかバルセロナ大学などでのイベントも予定しています)


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HANS & FRITZ CONTEMPORARY にて、アーティスト橋本聡の個展『NIGHT-TIME = DARKNESS』を開催致します。橋本はパフォーマンス、インストラクション、イベントなどと言った様々な在り方によって、観賞者の在り方を問う、日本で最も驚くべきアーティストのひとりです。

美術鑑賞の経験の中で、私たちはアーティスト/作品/観賞者という構造の一部としてアートを「観る人」という慣習に捕われてきました。一般的には、作品を客観的に正しく解釈し受けとめようとするため、アートギャラリーに個人的な感情や問題、振舞いを持ち込むことはできません。橋本は 不安定さや不確定性、プレッシャーなど様々な観賞者への「負荷」を探求し、この構造を解体します。

展覧会において観賞者に影響を及ぼすものは、作品やその会場だけでなく、観賞者自体が大きな存在としてあります。観賞者はその場において透明な存在ではありません。時に観賞者はその場に展示されている作品以上に生々しく、動きに富み、不確定に何かを起こしうる存在です。会場は作品ではなく観賞者を設置するためにあり、作品は観賞者のパフォーマンスを生むための装置としてあると言ってもよいかもしれません。アート及び社会の構造から抜け出す方法として提供される、橋本の時に不合理なインストラクションや行為は、あらゆる境界を超越し私たちの存在の根源を問うことでしょう。

夜 – 時 = 闇