田中 功起 参加:カタストロフと美術のちから展(森美術館、東京)

 

田中功起 参加:カタストロフと美術のちから展(森美術館、東京)

 

6 Oct 2018 – 20 Jan 2019



六本木ヒルズ・森美術館15周年記念展 
カタストロフと美術のちから展

会期:2018.10.6(土)- 2019.1.20(日) 
会期中無休
開館時間:10:00-22:00(最終入館 21:30)
※火曜日のみ17:00まで(最終入館 16:30)
※ただし2019年1月1日(火・祝)は22:00まで(最終入館 21:30)
会場:森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階)
料金:一般  1,800円
学生(高校・大学生)1,200円
子供(4歳~中学生)600円
シニア(65歳以上)1,500円
More info: https://www.mori.art.museum

 

参加アーティスト&プロジェクト:
シヴァ・アフマディ
アイ・ウェイウェイ(艾未未)
ミロスワフ・バウカ
坂 茂
ミリアム・カーン
CATPC&レンゾ・マルテンス
シェバ・チャッチ
Chim↑Pom
トーマス・デマンド
クリストフ・ドレーガー
藤井 光
フェリックス・ゴンザレス=トレス
畠山直哉
モナ・ハトゥム
平川恒太
トーマス・ヒルシュホーン
堀尾貞治
ハレド・ホウラニ
ホァン・ハイシン(黄海欣)
HYOGO AID ’95 by ART(*1)
池田 学
アイザック・ジュリアン
ヒワ・K
加藤 翼
オリバー・ラリック
エヴァ&フランコ・マッテス
宮島達男
宮本隆司
オノ・ヨーコ
ジョルジュ・ルース
カテジナ・シェダー
ヴォルフガング・シュテーレ
ヘルムット・スタラーツ
スウーン
高橋雅子(ARTS for HOPE)
武田慎平
田中功起
ジリアン・ウェアリング
米田知子
ムハマッド・ウチュプ・ユスフ

(*1)「HYOGO AID ’95 by ART」参加作家(姓のアルファベット順)
赤瀬川原平、靉嘔、堂本尚郎、細江英公、今井俊満、加納光於、菊畑茂久馬、草間彌生、李禹煥、前田常作、森山大道、元永定正、中西夏之、奈良原一高、野田哲也、岡本信治郎、篠原有司男、白髪一雄、高松次郎、東松照明、山田正亮、横尾忠則、吉原英雄

 

 

東日本大震災やアメリカ同時多発テロ、リーマンショックなど世界各地で絶えず発生するカタストロフ(大惨事)。多くのアーティストがこのような悲劇的な災禍を主題に、惨事を世に知らしめ、後世に語り継ごうと作品を制作しています。その私的な視点による記録は、マスメディアの客観性を重んじる記録とは異なり、多勢の世論の影に隠れて見えにくくなったもう1つの事実を私たちに提示します。そこにはまた、社会の矛盾や隠蔽された問題の可視化を意図するものや、個人的な喪失や悼みを表現するものもあります。

カタストロフは私たちを絶望に追い込みますが、そこから再起しようとする力は想像力を刺激し、創造の契機となることもまた、事実なのではないでしょうか。東日本大震災以降、国内外の数多くのアーティストが復興・再生への願いを込めて理想や希望を描き、より良い社会のために新しいヴィジョンを提示しようと試みています。

戦争やテロ、難民問題や環境破壊など、危機的な問題が山積する今日において、美術が社会を襲う大惨事や個人的な悲劇とどのように向き合い、私たちが再生を遂げるためにどのような役割を果たすことができるのか。本展は、負を正に転ずる力学としての「美術のちから」について注目し、その可能性を問いかけます。