佐々木 健 : ジーズ /フーリッシュ/シングス


26 Jan – 23 Feb 2013

 

 

会期:2013119日(日)–  2月23日(土)

レセプションパーティー: 2013年1月26日(土)19:00-21:00

開廊時間:11:00-19:00

定休日:日・祝日

会場:青山目黒 〒153-0051 東京都目黒区上目黒 2-30-6

 

 

新年おめでとうございます。 本年もどうぞ宜しくお願いします。 2013年、始めの企画をご案内申し上げます。

 

佐々木健(ささき・けん)は1976年生まれ。2002年東京藝術大学美術学部大学院壁画科修了。 一昨年の個展「スティル ライブ」でデビューし、現在横浜「ハンマーヘッドスタジオ」にて 制作活動中です。 前回佐々木は30代半ばにして手習いで油絵を始め、「オーディオ機材」を主題に選び、技術も ままならないのに湛然な手仕事を要する細部の情報の多さ、湿度と翳りを帯びた階調は同時代 の表現からするとすいぶんと様子のおかしい印象を残していました。

今展は大きく分けて2つの絵画のシリーズからなります。 1つは洋画(西洋の様式に描いた日 本の油彩画)への関心から特にブリジストン社製のテニスボールの連作などの静物画に取り組んだシリーズ(洋画史相関図の模写などもここに含みます)等の約10点。もうー方は親族から 着想を得たシリーズで、作家の祖母とその娘達で編んだレースや実兄のメモやスケッチの油彩 による模写など約10点です。 誰もが無関心でいる異性に1人だけ密かに想いを募らせていることもありますが、いずれにせ よ他人様には重要でない主題を、そこに目を付けて凝視しては描写を過剰に折り重ねることで、 実物の見た目より生々しい姿が顕れるのです。

今ヒット曲はカラオケで聴衆自身が歌う時に一番感動出来ると聞きます。佐々木はもはや共通語としては無効になりつつある「洋画」と言うストラクチャーを用いて、こうした現在の東京 や日本を消え行くものを留める様に写実していきたいのです。

また会場では昭和期に一般家庭で見られた家具を再利用した什器に今展の内容に関連した書籍 や資料を陳列し、絵画を補う額縁の拡張として構成します。会期中にはこの空間そのものを舞 台にトークやイベントを開催予定です。 

(協力:田中裕之建築設計事務所)

ぜひ本展をよろしくお願いします。

Ken Sasaki
Still Live

 

at Aoyama Meguro
12 Feb – 12 Mar 2011

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  
 
 
 
 

 
 
 
 
 

佐々木 健 : Still Live

 

ex_sasaki

 

佐々木 健 : Still Live

 

 

12 Feb – 12 Mar 2011

 

 

会期:2011年2月12日(土)- 3月12日(土) ※4/2(土)まで会期延長しています。
レセプションパーティー: 2011年2月12日(土)19:00-21:00
開廊時間:月〜土  11:00-20:00
定休日:日・祝日
会場:青山目黒 〒153-0051 東京都目黒区上目黒 2-30-6

 

平素より大変お世話になります。2月12日より新人佐々木健の初個展を開催致しますのでご案内を差し上げます。
佐々木は1976年生まれ。 2002年に東京藝術大学美術学部大学院壁画科修了、在学中より日用品の取り合わせと映像によるインスタレーションを幾つか模索し、その時期の成果である 金属製バットを手に町中を徘徊し、その先端が音を立てて地を這う様を追ったヴィデオ作品「bat」は好評で、バルセロナの音楽イベント「soner 2006」始め、多くのスクリーニングに招かれました。
その後2008年頃から何を思ったのか急に絵画、しかも一見、とても古典的な写実絵画に転身します。特に09年ミサコ&ローゼンでのグループ展「ゲバゲバサマーショー」ではコントレックスのペットボトルと携帯ラジオを描いた油彩画2点を発表 し、そのどこまでも事物に忠実であろうとする描写は不審な陰影と透明度を携え、ひと際異常なアウラを発していました。「日用品を凝視して、その微細な光ま で描き尽くす」と言う古風な作法を今日の積極的な態度として示したのです。

本展「Still Live」ではターンテーブルやアンプ、ミキサーなどの音響系器機を描いた大作を中心とするシリーズとそれらが活用されるイベントには欠かせないアルコールやグラス、アクセサリやゴミなどの付随物を描いた関連作を発表致します。

町中で見かけた女性に異様な関心を示すかの様な観過ぎな視線と、能力以上に執拗な描写の集積は超絶技巧派とは異次元の、重心の低い硬質な世界を実現しています。

またそこまで丹念に音響機材を描き、どれだけギャラリーに並べたとしても轟音や映像や喧噪がひとつも再現されるはずが無く、その隔たりに有機的な時間と静寂の較差を見出し「無音のフェス」状況のインスタレーションとして試みます。

本展ではこれらに鉛筆によるドローイングも合わせた約20点を展示します。 佐々木 健の初個展をぜひこの機会にご高覧下さい。

Installation view, 佐々木 健 : Still Live