佐々木 健 : Still Live

ex_sasaki

 

佐々木 健 : Still Live

 

 

12 Feb – 12 Mar 2011

 

 

会期:2011年2月12日(土)- 3月12日(土) ※4/2(土)まで会期延長しています。
レセプションパーティー: 2011年2月12日(土)19:00-21:00
開廊時間:月〜土  11:00-20:00
定休日:日・祝日
会場:青山目黒 〒153-0051 東京都目黒区上目黒 2-30-6

 

平素より大変お世話になります。2月12日より新人佐々木健の初個展を開催致しますのでご案内を差し上げます。
佐々木は1976年生まれ。 2002年に東京藝術大学美術学部大学院壁画科修了、在学中より日用品の取り合わせと映像によるインスタレーションを幾つか模索し、その時期の成果である 金属製バットを手に町中を徘徊し、その先端が音を立てて地を這う様を追ったヴィデオ作品「bat」は好評で、バルセロナの音楽イベント「soner 2006」始め、多くのスクリーニングに招かれました。
その後2008年頃から何を思ったのか急に絵画、しかも一見、とても古典的な写実絵画に転身します。特に09年ミサコ&ローゼンでのグループ展「ゲバゲバサマーショー」ではコントレックスのペットボトルと携帯ラジオを描いた油彩画2点を発表 し、そのどこまでも事物に忠実であろうとする描写は不審な陰影と透明度を携え、ひと際異常なアウラを発していました。「日用品を凝視して、その微細な光ま で描き尽くす」と言う古風な作法を今日の積極的な態度として示したのです。

本展「Still Live」ではターンテーブルやアンプ、ミキサーなどの音響系器機を描いた大作を中心とするシリーズとそれらが活用されるイベントには欠かせないアルコールやグラス、アクセサリやゴミなどの付随物を描いた関連作を発表致します。

町中で見かけた女性に異様な関心を示すかの様な観過ぎな視線と、能力以上に執拗な描写の集積は超絶技巧派とは異次元の、重心の低い硬質な世界を実現しています。

またそこまで丹念に音響機材を描き、どれだけギャラリーに並べたとしても轟音や映像や喧噪がひとつも再現されるはずが無く、その隔たりに有機的な時間と静寂の較差を見出し「無音のフェス」状況のインスタレーションとして試みます。

本展ではこれらに鉛筆によるドローイングも合わせた約20点を展示します。 佐々木 健の初個展をぜひこの機会にご高覧下さい。

Installation view, 佐々木 健 : Still Live