五月女哲平 参加 : 花、あたらし / 12Flowers(art space Kimura ASK?)

 

五月女哲平 参加 : 花、あたらし / 12Flowersart space Kimura ASK?

31 May 2021 – 12 Jun 2021

 

 

会期: 2021年5月31日(月)~ 6月12日(土)※日曜休廊

 11:30~19:00 ※最終日17:00まで
※オープニングレセプションは開催致しません。
※ご来廊に際して新型コロナウイルス感染予防にご協力をお願い致します。


会場: art space Kimura ASK?
東京都中央区京橋3-6-5 木邑ビル2F
 TEL. 03-5524-0771 / ask@oak.ocn.ne.jp

アクセス : 東京メトロ銀座線「京橋駅」2番出口より徒歩1分
都営浅草線「宝町駅」4番出口より徒歩1分

詳細:http://asku.sakura.ne.jp/ask/2021/04/19/12flowers/

 

[ 企画について ]

 まさか2020年があんな一年になるとは、誰も予想できませんでした。
4月7日に政府から緊急事態宣言が発令され、5月6日までの29日間、私たちは不要な外出を禁じられ、お家で過ごす ことを強いられました。コロナ以前には隠れていた「不都合な真実」が剥き出しになった裸の現実を尻目にかけ、何 とか折り合いをつけながらも、私たちはこの新しい日常を過ごしていくしかありませんでした。

予定されていたプロジェクトがすべて止まってしまい、悶々とした時間の合間をぬって近所を散歩することが日課に なっていました。私の住んでいる処はすぐ近くに畑や林があって、野の花がたくさん咲いています。はたして、非常 時という特別な事態での感情のあらわれだったのでしょうか。春風になびく、色とりどりの花と向き合ったとき、 ふっと、かけがえのない歓喜が私の意識を掠めました。
日常の片隅で、ひっそりと力強く咲く花たちは、この事態のなかにあっても、笑みを浮かべ、しっかりと日常を生き ているように映りました。自然と人の営みのささいな流れのなかに、命と暮らしと、今を生きる新たな希望があるこ とを私に教えてくれているように思えました。

私は一年前の、このささやかな歓喜の体験を、ひとつの展覧会としてカタチにしてみたいと思いました。 コロナ禍の日常でさ迷う世界の不条理と倒錯の帰結が、何処にたどり着くのか私には判るはずもありません。ただ、 まさに時代精神のざわめきがあるとしたら、11人の美術家が描く30センチ四方に満たない小さな創造の庭に咲く、 さまざまな美しい花が在ることの意味を問うこともまた、私たちの生きている、現代の美術へとつながる新しい主題 となりえるのではと考えています。

仲世古佳伸 

[ 展覧会概要 ]

 本展は、コロナ禍がもたらした“もがき”のなかで、今改めてつくることの持続と、そして制作の「その先にあるもの」
への期待を、11名の美術家の描く、それぞれの「花」の表現を通して見出すことをテーマに企画されました。
作品サイズは、すべてS3号(27.3×27.3cm)に統一し、1作家2点、合計22点の平面作品と、本展キュレーター仲世
古佳伸の「花」の映像作品により構成します。

 

企画・キュレーター : 仲世古佳伸

企画協力 : art space Kimura ASK?

参加アーティスト : 青山悟 / 淺井裕介 / O JUN / 小笠原盛久 / 荻野夕奈 / 佐藤舞梨萌 / 五月女哲平 / 寺門孝之 / 長谷川繁 / 升谷真木子  / 森本太郎

協力 : ANOMALY / 青山|目黒 / 小山登美夫ギャラリー / サトコオオエ コンテンポラリー / 美術画廊ギャルリ・ムスタシュ / ミヅマアートギャラリー