KAYOKOYUKI 企画 : 不知火の水まくら Water pillow of will-o’-the-wisp

dm_s 大田黒衣美  Emi Otaguro 不知火の水まくら  Water pillow of will-o’-the-wisp 2013年7月13日(土)- 8月10日(土)12:00-19:00 定休日: 日・月曜日・祝日 オープニング・レセプション:7月13日(土)18:00- 会場・協力:      青山|目黒(http://aoyamameguro.com) 〒153-0051 東京都目黒区上目黒2-30-6 Tel: 03-3711-4099 日比谷線/地下鉄「中目黒駅」徒歩8分 企画:               KAYOKOYUKI(www.kayokoyuki.com) デザインワーク:CRAFTIVE この度KAYOKOYUKIは、大田黒衣美の初となる個展『不知火の水まくら』を、青山|目黒にて開催いたします。 大田黒衣美(1980年生まれ)は、2006年に東京造形大学美術学科絵画科専攻を卒業した後、東京藝術大学大学院にて修士課程を修了しています。〈WORM HOLE episode3〉magical, ARTROOM(東京/2006)、〈アートアワードトーキョー2008〉丸の内行幸地下ギャラリー(東京/2008)にてグランプリ受賞、〈Mr FREEDOM X curation: 岩永忠すけ〉南千住アプリュス(東京/2009)、〈四式 curation: O JUN〉遊工房アートスペース(東京/2010)、〈採光 -let in light- 企画: KAYOKOYUKI〉新宿眼科画廊(東京/2011)、〈TRICK-DIMENSION curation: 大庭大介〉tolot:heuristic SHINONOME(東京/2013)など、様々な展覧会に参加してきました。 2014年1月には、オペラシティ・アートギャラリー〈project N 55〉にて、個展を開催予定です。 大田黒衣美は、生活をする上で身近な大量生産品から、独自の物語を紡ぎ出します。チューイングガム、ビニールシート、テーブルクロス、トタン板など、かつての誰かが道具としてあみ出した日用品から、その多様性や特性を抽出し、ドローイングなどを加えることによって作品へと変換させます。また、コラージュ作品の素材として使われるウズラの卵の殻には、産卵直前に親鳥の体内の色素を使って印刷された模様が付いており、これが保護色となって外敵から身を守る機能を果たしています。同じ鶉からは同じ模様の卵しか生まれない、人間でいうところの指紋のような特異性があると言われ、大田黒はこれを、“個々のウズラが外界を描いた風景画”と捉えた上で一度バラバラにし、新たな存在を描く道具として扱っています。「時間を経ても本質的な価値が変わらない、ある種 無機質な物達の存在には、ウズラの卵の模様にも感じるような逞しい包容力がある。」と大田黒は話しており、個人が内包している未形で茫洋な存在と外界とが通じる為の想像の受け皿として、素材は選択されています。 初個展となる本展は、新作のトタン板の作品をはじめ、2008年からスタートしたチューイングガムのシリーズ、ウズラの卵のコラージュ作品の、3つの異なるアプローチによる作品群を一同に体験できる貴重な機会となります。それぞれの作品で展開される物語には、私たちの根底と緩やかに繋がる可能性が用意されています。ぜひとも足をお運びください。